4.0 点
マネーフォワードクラウドは標準的なソフトで中小企業には十分、ただし基礎的な簿記の知識は必要
「弥生会計(PC版)→ freee → マネーフォワードクラウド(プラン:ビジネス)」の順で会計ソフトを利用してきました。弥生会計(PC版)も大変使いやすいソフトでしたが、オンライン版がなかなか発売されず、クラウドのfreeeに移ってしまいました。
freeeは「簿記の知識がなくても使える」とのふれ込みでしたが、簿記の知識がある人間にとっては非常に使いにくく、弥生会計と比べて良かったのはクラウドであることと、Macでも使えることだけだったので結局1年で止めてマネーフォワードクラウドに移行し、その後3年間使用しています。
マネーフォワードクラウドは最低限の簿記の知識(借方、貸方)さえあれば使い勝手は非常によく、操作も簡単です。
勘定科目の入れ方はマネーフォワードクラウドのサポートに聞くまでもなく、ネットでサーチすればいくらでも出てきます。
オンラインバンキングも簡単に接続でき、銀行の入出金がシンクすればすぐ反映されますし、過去の取引は「複製」モードがあるので簡単にコピーできます。
期がかわってもボタン一つで前年の帳簿を見ることができ、昔の取引やどの勘定科目を使ったのかが簡単に確認できます。(前年の帳簿は繰越処理をしているので見るだけで、基本的に修正はできない。)
残高試算表や総勘定元帳などもすぐに見られ、バランスシートをみながら間違いがないか確認作業をするのも楽で便利で、経営者の観点からは何にどれくらい使っているのか、売掛金がどれくらい残っているのか、売上の状況など担当者に聞くまでもなく確認できます。
難点はお値段が少々高いこと。
スモールビジネス、ビジネス、エンタープライズの3プランがあり、標準的な「ビジネス」プランは月額5980円(税別)です。
年間契約で一括で払うと割引があります。
私は2年間ビジネスを使っていて、値段は気にせず使っていましたが、コスト削減のためスモールビジネスプランに変更しました。
恐らく5名以下の会社、特に従業員がいない役員だけの会社ですとスモールビジネスで十分だと思います。
現在は弥生会計もクラウド版が出ているので、使い勝手は同等だと思います。
どちらも無料のトライアル期間があるので、しっかり使い込んでから決めることをお勧めします。
私は弥生会計からfreeeに移った際、トライアル期間中忙しく適当に決めたので後で後悔しました。
freeeからマネーフォワードクラウドに移った際は、しっかり使い込んで移行を決めたので、その後3年以上利用を続けられているのだと思います。
なお、2回の移行についてはマニュアル通りやれば簡単に前のソフトのデータを取り入れることができました。
我流ではなくマニュアル通りに一つ一つ進めることをおすすめします。
決算時の決算報告書も、ほぼ自動でPDFで作成できます。